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キルナの旅 その2

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午前9時30分、列車はほぼ定刻に、キルナ駅に到着した。列車がどこかの駅に到着するたびに窓から光が入ってきて、そのせいでなかなか眠れなかった。 天気は晴れ。朝焼けが見えている。冬は太陽が昇らない極夜といっても、24時間真っ暗なわけではないということを初めて知った。 駅と町は少し離れているため、無料のシャトルバスで町に向かう。そこから観光案内所を目指して歩く。鉱山ツアーの予約と、この町の地図をもらうためだ。しかし、全く土地勘がない所で方向音痴の僕が歩くと、どんなに小さな町でも目的地につかない。とりあえずスーパーに入り、観光案内所の場所を聞いた。 「それなら駐車場を曲がればすぐにあるわ」色々教えてもらったが、僕の拙い英語力のせいでそれしか聞き取れなかった。とりあえず駐車場を探せばどうにかなるのだから、とりあえず外に出てまた歩きだした。当然目的地にはつかない。通りすがりのおばあさんに話を聞く。どうやら英語はあまりしゃべれないようだが、「Parking」という言葉は聞こえた。あと僕が歩いてきた方向と逆方向を指しているので、僕が来た道を戻るということもわかった。またスーパー付近に戻り、結局また歩いている人に聞いた。そこでわかったのだが、この町には大きな駐車場が2つあり、僕が行こうとしていた駐車場とは違うところであることがわかった。 ようやく、観光案内所につき、鉱山ツアーの予約をした。そして地図をもらい、今回の宿であるSPiS hotelに着いた。 朝から何も食べておらず、喉もカラカラだったのでそのホテルのランチブッフェを食べた。そこで久しぶりのハンバーグを食べ、少し横になった。(続く) ホテルのベッド。シーツは有料なので、家から持ってきた。 ランチ。パンもジャガイモもハンバーグもうまい。 よかったら押してね!

キルナの旅 その1

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今回の冬休みに、北極圏の町キルナにやってきた。 思えば、9月30日にスウェーデンに来てから、一度もストックホルムから出ていなかった。それどころか、その間土日以外は全く休みがなかった。能力もコミュ力もないのに、我ながら異国でよく頑張ったのである。 そのご褒美としてどっか旅行にいくことにした。ただ旅行の計画をしているときはまだビザの承認がおりるのかわからなかったので、スウェーデン国外に出るのはやめておこうと思ったのだ。スウェーデン国内でなるべくストックホルムから遠い場所に行こうと思い、キルナに行くことにした。 キルナは北極圏にある町。1900年に鉄鉱石の採掘が始まり、鉱山の町として栄えたのだ。現在も鉄鉱石は採掘され続け、そのせいで町全体を2kmずらすことになっているらしい。 ストックホルムからキルナまでは、夜行列車でいくことにした。17:30発、翌日の9:30着である。6人で1つのボックス。僕の席には、中国人のグループと一緒になった。驚いたのは、僕の席以外でも、ほとんどのボックスが中国人だったことである。日本ならまだわかるが、ここは北欧。中国からだいぶ離れているにも関わらず、こんなにも中国の観光客が多いということは、世界中でメインの観光客は中国人なのだろう。こんなにも中国国外でお金を落として、果たして中国からお金はなくならないのだろうか。まぁ、僕が考えたところでどうなるわけでもないのだが。 鉄道は、ほぼ定刻に出発した。アナウンスはなく、滑るようにストックホルム中央駅を出ていった。 列車の6人寝台席。背もたれの部分が水平になり、シーツを敷くと3x2のベッドになる。 よかったら押してね!

年末年始の過ごし方

12月31日は午後六時まで家にいてそこから出かけました。ストックホルムでカウントダウンの花火があるんです。 でもね、その前にすぐ帰っちゃった。 1人で深夜ずっと待ってるのが寂しいし、挙句の果てに雨が降ってきたんです。11月の最初に初雪が降ったぐらい寒かったのに、12月31日は多分東京より暖かかったんじゃないかと思うぐらい暖かくて、挙句の果てに雨ですよ。 あと、元々あまり乗り気じゃなかったんです。1人で待つのは寂しいし、欧米人の「いえーい、ハッピニューイヤー!!」みたいなノリがどうも好きじゃなくて。 ということで10時にはもう家にいました。そこから風呂に入って、Youtubeでイギリスのカウントダウン花火のライブ見てました。 ちなみにストックホルムでも、外は相当バンバンうるさかったです。中心地もそうだと思うけど、家の周りに、多分お兄ちゃんたちが花火鳴らしまくってる。これはやっぱり日本とは違いますね。 よかったら押してね!

より未知な方へ進む

2017年の目標を決定した。今思いつきで。 より未知な方へ進む すべての選択で、これまでやっていない方を選ぼうと思う。カルボナーラかミートソースならばカルボナーラを食べよう。寝るか運動するなら運動するを選ぼう。やるかやらないかならやる方を選ぼう。 これまでは、「大きな目的を設定し、それに向かって進む」ことが正しいと思っていた。その精神なら、同じことをやるのは理にかなっている。しかし、最近どうしても生活が楽しくないと思ってきた。マンネリによる退屈と不安。それを払拭するには、常に変化しておかなければならないなと思うようになった。 環境は常に変化する。誰も2015年の大晦日にはSMAPが解散するともトランプが大統領になるとも思わなかったわけだし。だから、人生の目的のようなものを設定したところでどうにもならないなと。 さぁ2017年だ。孤独に負けないようにしよう。

一年で最も孤独を感じるとき

一年で最も孤独を感じるのがこの時期である。ほとんどの人が休みに入り、実家に帰る。もしくは実家に帰らない友人たちとダラダラ過ごす。 僕はここ数年、そのどちらもしていない。ただ1人で孤独に部屋にいるだけ。 実家に帰らない理由は、そもそも実家がないからである。僕が子供の頃に住んでいた家族は僕が大学生を卒業するまでに全員他界した。僕には生まれ故郷は有るが、そこには実家がない。 年末になると「実家に帰るの?」とよく聞かれる。僕にはその言葉はとても辛い言葉である。帰らないというと、決まって「お父さん、お母さん心配するよ。」と言われる。その言葉は更に辛い。本人は善ぶって言ってるのかもしれないが、僕にとってはハラスメント以外の何物でもない。 日本の正月、そして欧米のクリスマス。「家族で過ごすもの」という風習は、特定の人を傷つけるものである。セクハラ・パワハラ・モラハラと色々騒いでるんだから、こういう風習も早くハラスメント認定されないかな。 僕は現在スウェーデンの首都、ストックホルムにいる。休日に会うような友人は誰もいない。当然、クリスマスも大晦日も1人。普段と何も変わらない一日である。 今年も去年も孤独に生きた。きっと来年も孤独に生きることだろう。 よかったら押してね!