やりたいこととやりがいは違う

数少ない友人と話していた。その友人は、今の仕事にやりがいはあるけどやりたいことではないと言っていた。

僕はやりたいこととやりがいのちがいがよくわからなかったけど、その友人の定義いわく、やりたいことは自分の中から出てくるもので、やりがいは他人から与えられるものであるらしい。

僕は研究者になりたくて、結果的に研究者になっているのだからやりたいことをやっている方だと思う。しかし、満足を得られないのは、「やりがい」がないからかもしれない。僕の今の仕事は完全な1人屋台制で、他の人とほとんど関わらない。同僚がいなくても全く困らないと同時に、僕がいなくなったとしても誰も困らない。

パン屋の店員や医師であれば、客からお礼を言われることもあるし、他の社員から「お前がいないとダメだ」と言われることもある。それがやりがいとなって、続けられる。しかし、僕は誰からも褒められないし、誰からも僕がやっている重要性を理解していない。そう思うと、この世界に僕は必要ないのではないかと思ってしまう。

ただ、だからといってやりがいのある仕事をやろうとは僕は思わない。ただただやりたいことをやるべきだと思っている。他人から理解されないことをやっていたとしても、その孤独に耐え抜く力が必要なのだ。