100分で名著 『パスカル パンセ』

最近この番組にはまってる。今回はパスカルのパンセ。

”人間は考える葦である”でおなじみのパンセ。パンセは、一つの話ではなく、メモ集みたいなものらしい。その中から抜粋して紹介。なお、僕の主観も入ってるかもしれないです。

・人間は生まれつき、あらゆる職業に向いている。忙しくしていれば、いつかはその仕事がなじんでくる。


・幸福を求めて動いたところで、その目標を達成するころには幸福は別のところに逃げている。アキレスと亀のようなもの。
→上と含めて。ラッセル幸福論では、自分が心からやりたいことをやれと言っていたのに対し、パスカルは結局どれも一緒だよと言っているように聞こえる。

・自己愛(もしくは自己嫌悪)が諸悪の根源。自己愛が生まれるのは他者がいるからである。他者がいることが行動のすべての原理
→ラッセル幸福論、三木清の人生論ノートも同じことを言っていたのだが、この二つは「だから他者を除いて自分がやりたいことをやれ」っていう論調だったような気がする。でも、パンセは行動がすべての原理と言っていて、諸悪でありながら肯定感がある。

・人間は死に向かっているが、死を直視しないよう、仕事や趣味という壁を作って生活している。

・デカルトとパスカルの違い。デカルトは世界には必ず因果関係があり、明確なゴールもある。パスカルは一貫性などなく、ゴールもない。