仕事で本名を使う必要はないんじゃないか

初対面の人に、「まささんって○○なんですね!」って言われたことがある。その人は参加者全員をネットで検索したらしくって、僕があることでネットに載っているのを見たらしい。

別に悪いことじゃないのでいいんだけど、なんかちょっと気持ち悪い。というのは、場所や立場が変われば、見せたい自分っていうのは変わるわけで、違う分野にいるときの自分はなるべく見せたくない。

とある本に、「分人」という考え方が書かれていた。1人の人間は分けることのできない個人(Individual)ではなく、幾つかの分人(Dividual)の集まりだと。僕はそう思う。

例えば、仕事の中の自分と、家庭にいる自分と、渋谷のキャバクラにいるときの自分は全く違うだろう。だから、Facebookに一人でも職場の人間と友達になると休日に遊びに行ったこととか急に書きづらくなる。

だから、仕事ではわざわざ本名を使う必要はないんじゃないかなって思う。今の世の中、メールに名前が載ってると、検索してみたくなるという人は結構いるわけだし。

今の社会は、メールアドレスがそういう意図で使われている。会社に入ると、職場のメールを作らされ、会社を出るとメールアドレスは使えない。メールアドレスは「職場にいるときのAさん」という考えで作られている。だから、それと同じように、職場ごとの名前っていうのがあってもいいんじゃないか。

このブログも、本来は実名でやろうと思っているのだが、ブログを書いている自分っていうのは、僕の分人の中の一つで、職場にいる自分とは違うものだ!と思うと、なかなか実名ではかけないでいる。