キルナの旅 その1

今回の冬休みに、北極圏の町キルナにやってきた。

思えば、9月30日にスウェーデンに来てから、一度もストックホルムから出ていなかった。それどころか、その間土日以外は全く休みがなかった。能力もコミュ力もないのに、我ながら異国でよく頑張ったのである。

そのご褒美としてどっか旅行にいくことにした。ただ旅行の計画をしているときはまだビザの承認がおりるのかわからなかったので、スウェーデン国外に出るのはやめておこうと思ったのだ。スウェーデン国内でなるべくストックホルムから遠い場所に行こうと思い、キルナに行くことにした。

キルナは北極圏にある町。1900年に鉄鉱石の採掘が始まり、鉱山の町として栄えたのだ。現在も鉄鉱石は採掘され続け、そのせいで町全体を2kmずらすことになっているらしい。

ストックホルムからキルナまでは、夜行列車でいくことにした。17:30発、翌日の9:30着である。6人で1つのボックス。僕の席には、中国人のグループと一緒になった。驚いたのは、僕の席以外でも、ほとんどのボックスが中国人だったことである。日本ならまだわかるが、ここは北欧。中国からだいぶ離れているにも関わらず、こんなにも中国の観光客が多いということは、世界中でメインの観光客は中国人なのだろう。こんなにも中国国外でお金を落として、果たして中国からお金はなくならないのだろうか。まぁ、僕が考えたところでどうなるわけでもないのだが。

鉄道は、ほぼ定刻に出発した。アナウンスはなく、滑るようにストックホルム中央駅を出ていった。

列車の6人寝台席。背もたれの部分が水平になり、シーツを敷くと3x2のベッドになる。


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