なぜ研究者は現状維持思考なのか

先週の大統領選挙、もちろん僕の職場でも大きな話題になっていた。僕の職場はほとんどが研究者、アメリカ人も何人かいるが、そのすべてがヒラリー支持だった。

今年の前半であったイギリスのEU離脱も、研究者のほとんどは残留派だったという報道がある。どうやら、研究者と全国民の間には、バイアスがあるらしい。研究者というのは職業柄
変化することを好みそうだがなぜ現状維持派が多かったのだろう。

その理由の一つは、研究者は世間から離れたところで生活をしているというのがあるだろう。研究者というのは基本的に世間の役に立たないようなことばかりをしている。「100光年先の銀河を見つける」とか「蛇が足がなくなった理由を調べる」とか。だから、わからないことは自然と現状維持になるので、ヒラリー派、EU残留派多かったのだと思っている。

もう一つの理由は、研究者が裕福な家庭の出身が多いというのがあるだろう。トランプ勝利、EU離脱の共通点は、「既得権益者による政治からの打破」だった。つまり、今権力を持っている人に有利なように政治をする。研究者というのは、教育に膨大な金がかかり、なおかつ医者のように回収もできない。だから、親が金持ちな人が多い。つまり既得権益者側な人が多い。

ちなみに僕は、既得権益とは無縁でそのために苦しめられたことがある。実際に僕は高校から奨学金を借りているのでその借金がめちゃくちゃ重くのしかかっている。だから、既得権益者とか金持ちには、嫉妬もある。今回の大統領選挙とかイギリスの国民投票とかとにかくのさばっているやつを懲らしめるのは賛成。