珈琲の国、お茶の国

世界は大きく分けて、珈琲の国とお茶の国に分かれる。国によってどちらが文化に根付いているかが結構はっきりと分かれている。

いくらたくさん喫茶店がいっぱいあるからといっても、日本は完全にお茶の国。お隣中国もそう。

僕が行った国では、同じ東アフリカでもタンザニアはお茶の国、その北にあるエチオピアは珈琲の国だった。

珈琲の国、お茶の国という考え方を最初に知ったのは沢木耕太郎さんの『深夜特急』だった。ちなみにこの本には、お茶の国でも”T”と”C”で2つに分かれるらしい。例えば日本は茶(Cha)と呼ぶし、インドもChaiと呼ぶ。一方イギリスはTeaだし、フランスもTeと呼ぶ。だからといってヨーロッパ全体がTの国かと言えばそうではなく、ポルトガルは、お茶をChaと呼ぶらしい。

この理由が、椎名誠さんの本に書いてあり、今はWikipediaにも載っている。

各国語における茶を意味する語


さて、ちょっと横にそれたが、スウェーデンは完全に珈琲の国である。スウェーデンのコーヒーの消費量は世界で第6位。上位にはほとんど北欧の国が入っており、北欧自体が”コーヒーの地域”である。

スウェーデンにはFikaという言葉がある。その直訳は甘いものを食べ、コーヒーを飲むことで、日本語で言えば「お茶をする」である。この言葉からでも、スウェーデンは珈琲の国で日本はお茶の国だということがわかる。

僕は、持ってきた荷物の中にコーヒーミルと使い捨てでないフィルターを持ってくるぐらい、珈琲が好きである。珈琲の国に来れたのは嬉しいことである。